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フリーランスWEBコーディング案件体験記削除から考える:月5万円受注に必要なのはエンジニアスキルだけか

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最近、私を含めエンジニアを目指し学習している方を多数見かけます。私が今、ここでブログを執筆しているのも、自分で簡易なWEBページを作成できるようになったのも紛れもなくマナブさんのロードマップのおかげであり、エンジニアになれる日を目指して学習を続けています。

この記事では、今ロードマップに沿って学習中の皆さん、「フリーランスエンジニアで月5万円稼ぐ」為に鋭意活動中な方に向けて、最近起こった出来事と、IT業界の片隅で会社員として働く私の経験から、分析などを書いていきます。

目次

最近起こった出来事

先日、同じロードマップで学習されている方(ここでは、Aさんとします)が5ページ程度のWEBコーディングの初受注~納品を達成した体験記を書いておられました。非常に情報が豊富で、今後受注を目指す人に向けて参考になるな、と感じていました。

しかし、その体験記は翌日に消えることになります。理由が示されたSNS上の発言は消されてしまっていますが、発注者さんからの指摘による、Aさん本人の記事削除だったと記憶しています。

この出来事に関するSNSやコミュニティでの会話を読んだ上で、私から伝えられることがあればと思い、記事にすることとしました。

まず、ロードマップの要点を整理してみる

ロードマップによる、5万円稼ぐ為に必要なことは、下記のような「狙う」系の事柄と考えます。

  1. わかりやすい教材、講座を狙う
  2. より習得難度の低いスキル(言語等)を狙う
  3. 要求スキルが低い案件を狙う
  4. 値引きや追加サービスなどのGiveで、実績なしからの受注を狙う

上記は確かに必要なことであり、これのどれが抜けても5万円の目標からは遠のくでしょう。尚且つ、体験記が消えた直接の原因はないと考えられます。

何か問題があったのか考える

仕事の進め方に落ち度はあったのか?

削除される前の体験記からは、未経験ならではの問題はあったかと思われますが、最終的にすべてが解決され、発注者さんからの感謝の言葉を得られていました。提案もロードマップ通りと考えられ、Aさんの仕事ぶりに落ち度は無かったと思われます。

問題があるとすれば何だったのか?

すべては削除されてしまっており、事の顛末をAさんへ直接聞くわけにもいきませんが、リライトして再アップ予定とは示されておりませんので、推測になってしまいますが、問題があったと思われる点は以下が考えられます。

  • 体験記を書くことにあたり、発注者さんの事前同意を得られていなかったのでは?
  • 発注者に指摘された際に、リライトして残す方向で進める提示ができなかったのでは?(あるいは、同意が得られなかった?)

尚、念のために申し上げておくと、体験記は社名も担当者名も伏せられていました。

発注者さんの立場に立って考えてみる

ここで、発注者さんの立場に立って考えてみます。

既に知っている方もいらっしゃると思いますが、企業では、「社外秘」「関係者外秘」「プロジェクト外秘」のように、社内外で取り扱う情報に対して「公開レベル」を付けることがあります。もちろん、官公庁にも公開レベルは存在します。この公開レベルに案件の金額は関係なく、情報が漏洩したときの影響度などによって決められます。

今回、発注者さんとAさんが交わしたやりとりは制作進行に関わる秘密情報であるとも考えられ、例えば同業者にとっては「競合他社の制作方法」という「見られるなら是非見たい」情報になり得ます。

まどろっこしい言い方は止めて、「秘密にしておきたい情報が形を変えて外部に公開された」と捉えるとどうでしょうか。これだとビジネスでは御法度ですね。

回避策を考える

実現したかどうかは発注者さんと会話したAさんの知るところですが、例えば、発注者さんの社名を記載した体験記を書かせて欲しい、と事前同意を貰うことで、むしろ堂々と発注者さんの紹介と体験記の記載をするという選択もあったのではないか、と考えられます。

また、体験記には発注者さんとやりとりしたメールが記載されていましたので、これを元々記載していなかったならば、特定の案件ではなく、一般例としての体験記とできたかもしれません。

最後に

今は幻となってしまいましたが、Aさんの体験記は私にも有用なもので、既にライティング案件を経験されているだけあって、Aさんのライティング能力も示された良いポートフォリオとなっていたと思います。

Aさんにはこれに懲りず、次は情報の取り扱いに気をつけた上で、案件受注目指していただきたいです。(私もはやく追いつかないと!)

まとめ

  • 月5万円受注のフリーランスエンジニアに必要なのはエンジニアスキルだけではなく、当然ながらビジネス上のルール遵守も求められる。
  •  案件金額に関係なく、提供を受けた情報は秘密情報なのか判断する。
    • 電子メールだった場合は、検収の連絡をもって関連のメールを削除するなど通知すると良い。
    • 秘密情報の管理台帳を作るのも良い。受領日、資料名、情報廃棄日、手段などを記録しておく。
  • 体験記など、なにかしらの公開物を作成したい場合は、必ず発注者さん、関係者に同意を得る。
  • 失敗してもめげない。
    • 失敗に飲まれて、次の一歩が出せないのは一番よくありません。

 

ロードマップに問題はあったのか?

あくまでも私の考えですが、ロードマップは皆さんの行動力を励起させ、提案活動フェーズまで高い確度で押し上げることが役割であると考えると、ビジネス上のルールをつらつらと記載するべきかどうかは悩ましいところです。せっかく励起した行動力を落とすようなことを書くことは、役割を考えるとふさわしくない、と判断するかもしれません。

しかしながら、本件のようなことが度重なるとなると良くありませんので、いずれビジネス上のルール等について何らかの考慮をする必要が出てくるのでは、と考えています。

 

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