こんにちは、みーまです。
ISAsという新しい契約形態を採用したプログラミングスクールがLABOT社より、2020年1月から開校するらしいので、情報をまとめてみました。
ISAs(所得分配契約)とは?
ISA/ISAsとは、所得分配契約ということのようです。
簡単に言うと、卒業まで費用は取らないけど、転職成功して所得を得たら決まった割合をちょうだいね、ということです。
(Wikipediaにもページがあるのですが、作成時期から見て関係者が作成したのだろうと判断して、掲載していません。各自ご自分で探してみてください。)
LABOT社のISAsポリシーによると、年収320万の人は月収の15%ずつ、300万円に達するまで支払う、という形のようです。
この支払い基準が明確に示されていないので個人的にはマイナス。今後の詳細公開に期待です。
LABOT社とは?
教育事業、金融事業を手がける企業で、2019年に立ち上げられたばかりの新しい企業のようです。
2019年12月に池袋のスクール運営会社「株式会社QuelCode」を買収し、恵比寿と池袋、2校の運営をする会社となりました。
プログラミングスクール×ISAsの効果は?
ISAsが何か分かったところで、次です。
プログラミングスクールとISAsが合わさるとどうなるのか。主に以下のような特徴を持つことになります。
- 生徒は現在の学習資金の有無に問わず、学習できるチャンスがある。
- 衣食住に関わる生活費は当然ながら必要。
- 生徒の給与から回収するシステムなので、事業継続性が良い。
- 事業ですのでお金は必要で、寄付に頼るより安定します。
- 支払いは、給与が一定水準を割り込むと、一時停止される。
- 低所得でも払い続けろということではない。
42 Tokyoと比較してみる
42 Tokyoと比較してみます。
QUELCODEは卒業して就職した生徒から分割払いで回収するので、42と比較して事業継続性が良いと考えます。
42は卒業後も無料である代わりに、5年後以降は卒業生の寄付を想定しているとか、頑張って4週間通ってもそこで学習権利が無くなる(ピシンテスト落ち)ということがあります。日本人も結構ケチが多いと思うんで、今のところ教育に対する寄付の有効性は疑問を持ってます。
ISAの支払い額が年収で変動であると言いつつも一覧でテーブルを公開していないとか、MacBook Proを買うか借りないといけないところですかね。今だと必ずしもMacである必要もないと思うんですが、カリキュラムを統一できるという点では理にかなっていると言えます。(Windowsだとメーカーによって抱き合わせソフトなど問題があるので)
QUELCODE | 42 Tokyo | |
場所 | 恵比寿 | 六本木 |
教室オープン時間 | 8−24時 | 24H365D |
習得技術 | 非公開 | 最初はC言語固定、その後は選択制 |
受講期間 | 6ヶ月(1200時間)で卒業 | 無期限(平均で2年以上通う) |
申込制限 | 16歳から | 16歳から |
学費負担 | 生徒自身
※就職後に給与の一定(2割未満)を最長3年かけて支払い(就職時年収で変動) 中退時は無償 |
なし(最初の5年はDMMが中心となり運営費を補助する、以降は卒業生寄付を想定)
中退時も無償 |
学習継続不可条件 | 開始2ヶ月間の出席時間目標をクリアできない(2度の警告を受ける)。
※時間目標は非公開 |
ピシン(4週間テスト)に不合格 |
用意するもの | MacBook Pro(有償貸出もあり) | なし(教室にPCあり) |
まとめ
42 Tokyoと比較してみましたが、ゴールが決まっている分頑張りやすいと思いますし、資金の回収方法も決まっているところは評価できそうですね。ただ週50時間となると、土日を休みたいなら毎日10時間学習なので、かなりしんどいですね。楽なほうを選んで結局就職できないよりはマシだと思いますけど。
会社が立ち上げたばかりで若い面もありますが、QuelCodeを吸収してノウハウも得たはずですので、今後の運営に期待ですね。
実際のカリキュラムなどは各スクールのサイトからどうぞ。