こんにちは、みーまです。
先日、「42 Tokyo」というエンジニア養成機関のオープン告知がありました。
「42」とは、フランスから始まった、世界の複数にある「生徒同士で教え合って技術を身につける」という変わった機関であり、私なりに情報を調べてまとめましたので、参考にしてください。
※教師がいない為、学校としての認定は無いようです。
42 Tokyoとは?
「42 Tokyo」とは、簡単に言うと
- 24時間365日オープン
- 学費無料の
- 年齢制限の無い
集合型エンジニア養成スクールになります。(注意:六本木へ通う必要があります)
今すぐ募集申し込みしたい方はこちら
誰でも入れる?
(参考:公式サイト)
挑戦資格などはありません。申し込みは誰でも出来ます。
- 入学希望者はオンラインテスト(プログラミングスキル不要)をまず受けます。
- オンラインテストに合格したら、次は定期開催のピシン(フランス語でプールの意、4週間試験)で合格しないといけません。
- 試験とは言いますが、実際に4週間、六本木に通って、本番と同様にサービスを利用して、結果を出すという形です。
どうして学費無料なの?
42では、卒業生からの資金提供などで維持しているようです。
42 Tokyoでは、5年間はDMMが支援し、その後は卒業生からの寄付に転換したいという方針です。 (参考:Forbes JAPAN)
私個人の感覚ですが、5年後に卒業生からの寄付がどれだけ集まるのか、ジリ貧にならないのか気になるところではあります。
どうやって学習するの?
- 42では、提示された課題をネット検索を使い進めます。先生はいません。
- 全く分からない場合は席を立って、調べ方などが分かる人を探します。
- 集合型にしているのはこの為でもあります。
- 課題を進めたら、生徒同士で答え合わせするようにコンピュータが指示します。
- 自分より進捗の遅い人でも関係なく、答え合わせの指示が出ます。
- 相手に教えたり、逆に教わったりして、技術を身につけていきます。
このようなスタイルになっているのは、人に教えるという行為が、適切なアウトプットになっているからです。知識の定着にはインプットと同様にアウトプットも重要です。
「生徒同士が教え合う」この仕組みを維持する為に、最低150名の生徒が必要だそうです。 (参考:Forbes JAPAN)
どんな課題が出るの?
- 最初のうちは誰でもC言語から開始することになっています。
卒業はあるの?
卒業という制度はありませんが、レベルという概念はあり、最高レベルへ達することが「終わり」ということになります。
42の多くの機関では、1〜2年在籍するようです。
各国の状況が収集できていませんが、42のレベル評価を採用に取り入れる企業があれば、最高レベルと目指さずとも就職して実質の卒業なのでは、と思います。
類似のスクールと比較してほしい
ISAs(就職後分割払契約)の新スクール、QUELCODEと比較してみます。
- 事前のオンラインテスト、4週間のピシンで合格すれば通学が認められます。
- 卒業後も学費の請求はありません。
- 学習は教室据え置きのPCで行う為、オンラインテスト以外でPCは必須ではありません。
一方、QUELCODEは通学継続の判定に2ヶ月かかる上、学習期間中はMacが必須、かつ卒業後に給与からの支払いが最長3年発生します。
- 自主的な卒業体制の為、平均卒業時期が2年もあります。
- 5年後以降は卒業生の寄付を想定しているという不安要素があります。
- DMMが支援するようですが、5年先のことは分からないので、気をつけたいところ。
42 Tokyo | QUELCODE | |
場所 | 六本木 | 恵比寿 |
教室オープン時間 | 24H365D | 8−24時 |
習得技術 | 最初はC言語固定、その後は選択制 | 非公開 |
受講期間 | 無期限(平均で2年以上通う) | 6ヶ月(1200時間)で卒業 |
申込制限 | 16歳から | 16歳から |
学費負担 | なし(最初の5年はDMMが中心となり運営費を補助する、以降は卒業生寄付を想定)
中退時も無償 |
生徒自身
※就職後に給与の一定(2割未満)を最長3年かけて支払い(就職時年収で変動) 中退時は無償 |
学習継続不可条件 | ピシン(4週間テスト)に不合格 | 開始2ヶ月間の出席時間目標をクリアできない(2度の警告を受ける)。
※時間目標は非公開 |
用意するもの | なし(教室にPCあり) | MacBook Pro(有償貸出もあり) |
まとめ
42 Tokyoは以下のような人に向いています。
- 東京近郊で衣食住が確保できる人
- 4週間まとまった時間が作れる人(ピシンの為)
- 生徒同士で教えることに抵抗のない人
- 特に自分より低スキルな人に気分良く教えられる人
- 学費を捻出する資金的余裕が無いが、どうしてもエンジニアになりたい人
逆に、
- 地方住まいで、引っ越しも厳しい人
- 仕事や学業で、長期のまとまった時間が作れない人
- 自分よりスキルの低い人と話すのはイライラする人
には向いていないと言えます。
最後に
いかがでしたでしょうか。5年後が心配なところではありますが、関東近郊にお住まいの方は、チャンスだと思います。
逆に言うと、
- 生徒で教え合う仕組みが無理
- 東京へ通うにはコストが掛かりすぎる必
- タダで貰うものは大事にしないタイプ
など、この学習スタイルに合わなそうな人が4週間かけるのは勿体ないと思うんで、そんな方は私みたいに先生も居るオンラインのスクールが向いていると思います。
30歳以下なら、紹介企業への就職を条件に無料で受けられるスクールもあるんで、早く働くならこちらも良いですね。
お読みいただきありがとうございました。