こんにちは、みーまです。
私はCE(コンピュータの保守員)から転職してAWSのエンジニアとして働いていますが、AWSの学習にあたってはスクールを利用しました。
最近はAWSに注目する人も増えてきていて、今から短期間でAWSを学習するなら、スクールは結果が出やすい手段のひとつになります。
そこで、AWSのスキルが学べるスクールについて、内容をまとめてみました。
AWSを主体としているスクール、学校(一般系)
Google検索で上位に出てくるスクール名について調査し、リストにしています。カリキュラム、利用条件などバラつきが見られます。
項目\スクール名 | AWS Academy認定校(専門学校) | AWS Educate | AWSchool | RaiseTech | Winスクール |
利用条件 | 認定校の学生 | 高校以上の学生、教師 | なし | なし | なし |
学費 | 要 | 不要 | 要 | 要 | 要 |
提供形態 | オフライン | オンライン | オフライン | オンライン | オフライン |
講師 | 非公開 | Amazon | 認定資格保有者在籍 | 現役エンジニア講師 | 非公開 |
教材品質 | Amazon公式教材 多くの学校が初級カリキュラムを提供 |
Amazon公式教材 | 上級個別講座も提供(個別見積) | 基礎〜IaC〜CI/CDまで提供 | AWS/GCPのセット |
コース内のAWS割合 | 25〜50% (学校による) |
100% | 100% | 100% | 50%以上 |
カリキュラム内容の公開度 | 概要を公開 | 概要を公開 | 概要を公開 | 使用技術・ツールまでHPで公開 | 概要を公開 |
就職・転職の支援 | 学校による | 企業の人事担当もログイン可能 | なし | あり | なし |
各スクールの評価
講座にインフラのコード化(IaC)まで含めたRaiseTech
私はRaiseTechでAWSスキルを身につけたので若干甘い評価かもしれないですが、特に教材の詳細を技術やツール名まで公開していて、かつAWS専門コースがあるスクールとなると、この時点でRaiseTech以外に該当するスクールは見つかっていないです。
さらに、インフラのコード化(IaC)まで含めているスクールも探しましたが、これもRaiseTech以外に見つからなかったです。
Infrastructure as Codeの略。これまでのインフラは各装置を管理する為に構成図や設定資料が多数必要だったが、「作成する為の命令=コード」ファイルだけで済むようになり、例えばシステム切替のトラブル時に、切替前後2枚の構成図を必死に見比べるような無駄な作業が無くなった。(ファイル比較ソフトを使って変更点を見るなど。)
大規模なAWSインフラを構築している企業にとってIaCは必須であり、そのような企業はWebGUIでの構築は基本的にしない。(ミスが増える為)
条件は限られるが通えるならAWS Academy認定校も良選択
AWS Academy認定校は、AWSが作成したカリキュラムの利用や、認定資格に必要なスキルを学校で学べるようにした専門学校のようです。ただし認定校の数は多いとは言えず、全国で通えるほどの数は無いのが現状です。
認定校のリストを確認して、もしお近くに認定校があれば内容を問い合わせてみるのも良いでしょう。
高校〜大学生は登録必須。AWS Educate
今高校生以上の学生であるなら、AWS Educate はオススメです。教材から実績管理まですべてAmazonのサービスが使えますし、学習進捗は企業の人事担当が見ることができるとのこと。
学校自体がAWSに申請を出していなくても、学生個人で登録ができるので、AWSに少しでも興味がある人は登録必須だと思います。
前提条件OKならベンダー系研修コースもアリ
NECマネジメントパートナー、日立アカデミー、富士通ラーニングメディアは、名前のとおりベンダーの教育・研修専門会社で、一般企業にも適用できる講座は個人にも提供しています。最近はGoogle検索で上位に出てこなくなったと思うのですが、数ヶ月前はここも上位に来ていた気がしますね。
前職では上記のいずれかの会社が準備した講座をよく受けてました。AWS公式教材を元に構成された大手企業のカリキュラムですから、まず間違いないでしょう。ポッと出のスクールが嫌だ、という人は、ここも良いと思います。
ただ、基本的には「現在もIT系に近く、ある程度の知識がある人」向けになりますし、講座が複数に分かれていますので、例えば日立アカデミーだとIaCまで学ぶにはクラウドコンピューティング入門、AWS Technical Essentials、Architecting on AWSと、3講座(¥357,000税抜き)を受けないといけません。
各サイトに行っていただいて、前提条件を見た上で満たせそうな人は、ベンダー系の研修はオススメです。講師にSEが出てくる可能性もあるので、実際の導入事例のような話が聞けるかもしれません。(当然、聞けないかもしれませんが。)
項目\スクール名 | NECマネジメントパートナー | 日立アカデミー | 富士通ラーニングメディア |
利用条件 | なし(個人申込OK) |
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学費 | 要 | ||
提供形態 | オフライン | ||
講師 | 社員研修も担当する講師 | ||
教材品質 | AWS公式教材/基礎から中〜上級まで | ||
コース内のAWS割合 | 100% | ||
カリキュラム内容の公開度 | 概要を公開(ただし技術推定しやすい) | ||
就職・転職の支援 | なし |
その他について
AWSchoolのメイン講師はAWS認定資格(SA Pro)保有者、運営元企業はAPNセレクトパートナーですので、悪くないようには見えますし、入門とハンズオン講座が別れており入門編は金額も安価です。少しだけ知りたいという人にも良いんじゃないでしょうか。
WinスクールはGoogle広告を出しているようで、検索に出て来たので調査しています。他スクールと違う特色はGCPの基礎も学べるところくらいですが、金額と時間を見る限りは、そんなに深いところまで教えるようには見えないですね。個人的には他校のほうが良い気がします。
まとめ
最後にまとめます。
- カリキュラムを詳細に公開しているスクールは信用できる。
- IaC(Infrastructure as Code)を教えるスクールはレア。
- 学生はとりあえずAWS Educateに登録してから考える。
- 学割は何でも受けておくべき。
この記事は以上です。